國賓大飯店 台北 The Ambassador Hotel Taipei

https://www.ambassador-hotels.com/jp/taipei

                           

2017年3月
 台湾へは何度も行っている職場のグループに、妻と一緒に参加。

 ルック JTB のフライトとホテル指定の企画商品に、年末に申し込むと、早期予約特典により、エグゼクティブ・フロアにアップグレードされ、ツアー代金も割引される。しかし、これらの特典は、催行人員6名以上との条件が付いている。われわれは6名のグループ。したがって、一人でもかけたら特典がなくなってしまう。「絶対欠けるでないぞ」と誓う。
 だれ一人欠けることなく、前泊のJAL CITY HOTEL 羽田東京に集結。フライトはANAなのに。初めての企画商品での旅、初めての夫婦での海外旅行がはじまった。

 台北松山空港にほぼ定時に到着。現地添乗員に案内され、マイクロバスに6名が乗車してホテルへ。車内では添乗員から部屋別にパンフレットなどを渡されたが、それについての説明があったのかどうかは記憶にない。マッサージを申し込むと、ホテルへ迎えが来るという点を除いては。フロントに案内されて、現地添乗員とはお別れ。


   【正面奥がフロント。ロビーには日本の一時代前のゴルファーの写真が。
    シニアの大会でもあるのか】

◆フロントではなんの手続もなく、一人のベルマンに案内され、自分の荷物を転がして、エレベーターへ。箱が大きくなく、6人とそのトランクでいっぱいに。隣のエレベーターが空なのに、ベルマンは分乗をすすめることもなく、外から閉ボタンを押した。ベルマンは隣の空の箱にひとり乗って、11階・エグゼクティブ・フロア受付へやって来たに違いない。
 受付では宿泊カードの署名欄に記入しただけで、朝食券とカードキーを渡され、再びエレベーターをつかい、満員状態で9階へ。さらに荷物を転がしてアサインされた部屋へ。
 ベルマンは階段で走り降りてきた。わたしにカードキーの操作を案内しているうちに他のメンバーは部屋に入ってしまい、ベルマンの仕事はおしまい。
 日本の有名ホテルならば、一人が客を受付へ引率し、別のベルマンが一人かふたりでトランクを部屋に届けるに違いない。

◆ドアノブの傍にある所定の枠にカードキーを差し込むと部屋の電気が付く。
 部屋に入ってすぐ、目に飛び込んできたのが、これ・・・



 手前の白い四角は、なんとベイジン。便器があり、左奥にはベッド! 寝室と浴室の間に仕切りがないのだ。



 よく見ると、ベイジンの左とシャワーカーテンの右に取っ手がある。ここを持って引き戸を引っ張り出し、必要な時には仕切るらしい。しかし浴室が密閉されるわけではない。

 夫婦でも、「エッ?」という感じで、初めは抵抗があった。


【ベッド】


デスク


文房具セット


 デスクには文房具セットが! これはナイスだ! 嬉しい配慮だ!
 ハサミを必要とすることは多いので、今回は持参したのだった。つめ切りも。

アメニティ・グッズ


 男性用化粧品はなし。ゆかた、スリッパはある。バスローブは、クローゼットにさがっていた。

◆ちょっとしたことで
 ベイジンもバスタブも、水栓の開閉の仕方がわからなかった。円盤をくるくる回してはずそうとしてしていたところへ妻がやってきて、円盤をたたいてみた。そうしたら栓が開いて水が捌けていった。押してもダメなら引いてみな、だ。ワン・プッシュで栓の開閉が出来ることがわかった。ベルマンにすれば、それくらいのことがわからないとは、思わないだろうなぁ。
 シャワーヘッドをフックに引っかけて浴びていると、途中から水が漏れて、バスタブの外へ流れ出て溜まっている。マットに吸わせるとビタビタになってしまう。困ったなぁ? ふと思い立って、シャワー・ヘッドをまわしてみた。2〜3回まわしたら、閉まった。緩んでいたのだ。客室係にとっては、死角になるのかな?
 客室のエアコンの効きが悪く、暑苦しい。暖房になっているから暑いのであって、冷房にすればよいと考え、コントロール・パネルで「冷房」を探すが、見つからない。客室係を呼ぶ。それでわかったことは、温暖の地・台湾では、暖房なんて備わっていないということ。パネル操作を覚えた。

朝食レストラン 明園西洋料理レストラン
 入り口でマネージャーに食券を渡すと、係が席へ案内する。複雑というほどではないにしても、入り組んでいる。通路のちょっとしたスペースにもテーブルが置かれている。
 料理台も分散していて、全体を把握しにくい。
 日本食としてか、味噌汁とおかゆがあったが、味噌汁は味が薄過ぎ。おかゆも補充が遅く、重湯であることが多かった。このことで、評価は一気に下がる。塩や酸っぱい梅干しがほしい。

 さて、サービス・スタッフ
 客にあいさつをしない。長い頭髪を引っ詰めることをしない。みながジーンズを着用。こういうレストランもあるんだなぁ!

◆ランドリー
 ホテルのHPでは、「エグゼクティブ・フロア宿泊客は620元まで無料」と記されている。しかし客室にはその案内がない。
 客室係に問い合わせると、「わからないからフロントに聞いてほしい」と。
 フロントに聞くと、「すべて有料です」と。
 翌朝、フロントに出向いて聞くと、「限度内は無料でございます」と。
 さらに念のため、エグゼクティブ・デスクで聞くと「無料でございます」と。

 部屋にもどって伝票に記入していると、電話が。エグゼクティブ・デスクからだった。
 「お客様は、旅行会社を通じての予約なので、すべて有料となります」と。JTBが宿泊料を値切ったからだろうな。

 客室係に電話をしたら、清掃道具を持った女性がすぐにやってきた。伝票と洗濯物を確認したのだが、すぐに清掃にかかるらしい。枕元に置かれたパンフを持って、指を指している。リネン類の交換を聞いていると判断して「チェインジ」 と言って、部屋を出た。
 帰館すると、きれいに清掃されており、ランドリーも届いていた。靴下は、たたむというより丸めてあった。日本ではあり得ないな。

◆チェック・アウト
 12:00ではあるが、混雑するといけないというので、11:30にフロントへ。まったく待つことはなかった。精算はランドリー代のみ。領収書は要るかと問われたので、要ると答える。プリントアウトして折りたたみ、封筒に入れて手渡してくれた。この手順が、わたしが一流ホテルかどうかを判断する時の絶対条件なのだ。
 トランクを預けて昼食を済ませて帰館したのは14:30。広いロビーが、日本人の団体客でいっぱいだった。

 リピーターの間では、日本人団体客を受け入れて満足するホテルになりさがったと評価されているらしい。[2017.03.22記]